浜田探検隊

江戸時代から浜田で愛されてきた平野屋さん お茶を学べる!?:浜田探検隊

江戸時代の寛政年間(1789年〜1801年)から続くお茶屋さんの、平野屋さんにお邪魔させて頂きました。
寛政年間という事で、およそ創業220年になるわけですが、戦争等での資料の喪失などによって、具体的な創業年は分からないようですが、浜田城にお茶を納めていたという話を聞かせていただき、実際に平野屋さんにある資料をみさせて頂きました。

実は、江戸から続くような老舗では、詳細な創業年が分からなくなってしまうことは、地方あるあるなのだそうです。
それでも長年、浜田で愛されて来たお茶屋さんという事はわかりますね。

 

浜田で愛されてきた平野屋さんがこちらです。↓

会社名 有限会社 平野屋
住所 〒697-0037

島根県浜田市新町47

TEL 0855-22-0236

 

お茶を飲ませて頂きながら、若々女将で有られる平野真里香さんにお話を聞かせて頂きました。

こちらが、平野屋のお茶です。いろいろな種類がありますね。
私は知らなかったのですが、一般的に緑茶と言われるお茶ですが、玉露、煎茶、抹茶、ほうじ茶といった複数のお茶の総称であり、緑茶といっても味や色は様々で、全てが緑色という分けではないそうです。

 

また、栽培方法や品種によって、お茶の種類は変わることがあるそうです。例えば、木の種類が変わるからお茶の種類が変わるのではなく、加工の方法によってお茶の種類が変わるものもあるのだとか。
具体的にいうと、日本茶用の茶葉から紅茶をつくる事もできるみたいです。最近では、和紅茶と言われるそうです。

 

そして今回、緑茶を特別に試飲させて頂きました。こちらの緑茶は、「茜」という名前で販売しているほうじ茶です。今回は、ワインのように飲ませて頂き、香りが良く新鮮な気分を味合わせていただいました。こんな飲み方もあるんですね!
平野屋さんのほうじ茶は、手間暇が掛かるのですが昔ながらの砂炒りという製法が使用されており、熱された砂による遠赤外線効果を使って焙煎されるそうです。それによって、茶葉に均一に火がはいる事で、美味しいほうじ茶が出来上がるそうです。

茶葉の香りがすごく良く飲みやすく美味しかったので、皆さんにも一度試してほしい所です。

 

同じ種類のお茶でも味が違う?お茶の配合を楽しもう

平野屋さんのお茶のメニュー表を見せて頂くと、同じ煎茶であっても複数の種類があることが分かります。お茶屋さんには、産地や栽培方法の違う茶葉を吟味して、独自の配合でお茶を提供しているため、そのお茶屋さんごとに、玉露や、ほうじ茶といった分類の中でも様々な味があるそうです。メニュー表の数々のお茶は、平野屋さんで配合を考えられたお茶になります。
メニュー表にのっている物以外にも、常連さんが昔から愛飲しているお茶も複数あるそうで、まだまだ多くの種類のお茶があるそうです。

 

同じ分類のお茶でも配合によって、旨味や風味、香りは変わり、人によって合う合わないというのがあるそうです。お茶の淹れ方によっても味わいは変わるそうです。
こればかリは、好みの問題なので、飲んで試してみないと、分からない部分もあるそうなのですが、何種類かお茶を試してると自分の好みのお茶が見つかってくると思います。
自分にあった美味しいお茶を飲みたいという方は、平野屋さんに行ってみてはいかがでしょうか?
気になるお茶や、お茶についての気になることがあれば、相談しながら自分にあったお茶を見つけることができますよ!
 
 

また、お茶も暖温かい物から、冷たい水出しの茶等もあり、季節によって違う楽しみ方もできるそうです。平野さんも夏場はよく水出しのお茶を飲んでいるそうです。
 

茶道をやってみたい人は相談にのっていただけます!

平野屋さんの店内を見させて頂くと、お茶以外にも茶道具も置かれており、茶道具を購入する事もできます。日本人にとって抹茶は馴染みがあるように感じますが、茶道となると触れる機会は少なく、全く分からないという人も多いのではないでしょうか?
しかしその反面、茶道は日本の文化でもあるため、一度は体験してみたい、習ってみたいと考える人もいるはずです。しかし、何から始めれば良いのか、どこで習えば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

石見地方限定とはなりますが、茶道に興味のある方は平野屋さんに相談してみるといいですよ。平野屋さんでは出張講座や茶道の体験会等を依頼があれば行っており、茶道を習ってみたい方には先生も紹介して頂けるそうです。
また、平野さん自身も京都にある茶道の専門学校を卒業後、茶道関係の仕事を経て、浜田に帰って来られたそうで、平野さん自身も茶道に詳しいです。
お電話での相談も受け付けているそうなので、茶道を初めてみたいという方は一度相談して見てはいかがでしょうか?

 

夏におすすめ抹茶・ほうじ茶アイスと、抹茶ミルク

夏になると平野屋さんでは、名物の抹茶アイスとほうじ茶アイスが販売されています。平野屋さん自家製のアイスで、抹茶がたっぷりつかわれていて、お茶の味がしっかりして甘くておいしかったです。
ほうじ茶のアイスも頂きましたが、砂炒りのほうじ茶を使っており、ほうじ茶の香りが強くて、美味しかったです。アイスもこだわっておられますね。

 

アイスはコーンでサンドされている面白いスタイルとカップも販売されています。
また、ソフトクリームも、不定期で販売しています。ソフトクリームは用意している日と、用意していない日があるそうなので、絶対に食べたいという人は、事前にお問い合わせください!

そして、私のイチオシがこちらの気まぐれテイクアウトドリンクの抹茶ミルクです。目の前で入れて貰えて目で楽しめて、暑い夏にピッタリのドリンクです。

ミルクが入ることで、抹茶の苦味が抑えられて、クリミーで飲みやすく若い人におススメなドリンクだと思いました。
このテイクアウトドリンクも不定期で販売しています。SNSストーリーズなどで販売している日を告知しているそうです。

 

お茶の小話:丸く摘まれた茶畑は手摘みじゃなかった!?

皆さんは、茶畑と言われるとどんな風景を思い浮かべるでしょうか?一般的に茶畑といったら、綺麗に整列した茶の木が、綺麗に丸く刈り取られている風景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
そしてさらに、そんな丸く整えられた茶畑から人が手で茶葉を摘んでいると思っている人も多いのではないでしょうか。実は丸く刈り取られている茶の木は基本、手摘みではなく機械だそうです。

 

丸い茶畑は機械で刈りやすいようにきちんと整列していて、一気に機械で刈り取るので、丸くなるそうです。丸い茶畑で人が摘んでいる風景は、広告等で茶畑であると分かりやすくするための演出だとか。知りませんでした。
手摘みでお茶を摘む場合は、人間の目で選別して良い物を摘み取るので、丸い形にならないそうです。いいお茶は、人が選別しているということですね。
お茶の知識や、茶道の事など様々なお茶に関する、知りたいことを聞くことができました。
お茶の知識や、茶道の事など様々なお茶に関する、知りたいことを聞くことができました。
また、たくさんの種類のお茶がありますので、これからお茶を嗜んでいきたいという人にぜひ、訪れて頂きたい場所でした。

 

ぜひ皆さんも平野屋さんを訪れてみてはいかがでしょうか?

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