浜田探検隊

浜田市でもヌートリアが増殖中!発見した際の対応方法:浜田探検隊


特定外来生物ヌートリア(リスのお化け?ネズミのお化け?)が島根県西部、浜田市でも繁殖しています。

特定外来生物ヌートリアは、毛皮ブームの起こった1950年代に毛皮にする目的で海外から導入されましたが、その数年後にはブームが過ぎ去り、放たれたヌートリアが野生化して、1990年ごろ鳥取県西部から島根県東部に侵入したことに始まり、それが島根県中部を超え、島根県西部でもたびたび被害報告が上がっているとのレポートがあります。

朝方道路の落ち葉を掃除していたら、ウォーキングしていた近所の方に教えてもらい見てみてビックリ。
「3匹おるよ」と言われたときは、「ホンマかいな・・・」と信じていなかったのですが、ホントにいたのでまたまたビックリ。
見てみると可愛いのですが、ん~~~~、やっぱり特定外来生物だけに浜田市に報告をしなければならないかも・・・、と思い、浜田市役所に向かいました。
害獣という領域に入るのだそうですが、その担当部署は、農林振興課。早速事情を説明すると被害拡大を防がねばと、捕獲用の檻(箱罠)の貸し出しをしてくれました(おびき寄せるエサのニンジンはこちらで用意)。
家の家庭菜園でニンジンや大根が小さい段階でよく無くなるのは、この子たちのせいだったのかと思うと、少々腹立たしい気もしますが、ずっと見てるとポリポリよく食べて愛くるしい。

一番大きいのがお父さん、中ぐらいなのが、お母さん、小さいのが子供なのでしょうか。
でも、子供は一番大きいヌートリアのそばにいるので、ひょっとすると一番大きいのがお母さんかもしれません。大きいヌートリアは、美味しそうにゴリゴリ何かを食べ続けています。それに見習って小さなヌートリアもカミカミしています。車が通る道路の横なんですけどね。なかなか、肝が座っている様子です。ヌートリアは年に2~3回の出産があるらしく、5~6匹ほど産まれると言われているのですが、このちびっこちゃんは、一人っ子のようです。
どちらにしても、特定外来生物が広がらないようにしなければ、日本の在来種にも影響が出てきてしますので、心を鬼にして捕獲カゴ(箱罠)を設置しました。


ちなみにこの動画を撮影した翌日に、餌付けされている野良猫が小さいヌートリアを捕獲していました。ヌートリアはネズミ科だけに、箱罠よりも先に猫が捕獲するなんて、生きる力を見せつけられました。そして出産回数や頭数が多いのは、大人のヌートリアになれる確率が低いからなのかもしれないと、納得してしまいました。
人間の事情で、海外から輸入され、放たれ、捕獲する。
随分身勝手な話だとは思いますが、どんなにおとなしい性格でも切断力の高い歯を持っていることや、貝類や農作物の被害を減らし、生態系への影響をなくすことが課題です。
島根県浜田市は、イノシシやクマだけでなく、アライグマやヌートリアなど特定外来生物を見かけたら、浜田市役所農林振興課に連絡をすると対応の仕方を教えてくれます。

ヌートリアは臆病な性格なので人が近づくと逃げますが、不用意に追いかけまわすとまれに噛みついてくることもあります。噛みつかれると感染症にかかる場合もありますので、不用意に近づかないことをおすすめします。
また、ヌートリアは害獣ではありますが、個人の判断で許可なく捕獲などをすると法律で罰せられる可能性もありますので、捕獲する場合には必ず地方自治体に問い合わせて行うようにしましょう。

最新記事