浜田市のお隣の江津市で人を引き付けるパン屋さん「紬麦(つむぎ)」:浜田探検隊
「美味しいパンが食べたい!」
美味しいパンを求めて、遠方まで出かける人も多いですよね。
「浜田市の隣の江津市(ごうつし)に紬麦(つむぎ)という美味しいパン屋があるよ」と知人に教えてもらったので、店主の峠土(たおつち)さんに連絡をとり、取材させていただきました。
美味しいパンに出会うことも楽しみですが、電話の対応からも優しい人柄があふれる峠土さんにお会いできることが楽しみになりました。紬麦の峠土さんは、広島で人気店となっている「麦麦(むぎむぎ)」で10年間の修行をされたのち、地元である江津で紬麦を開店。それから4年(2018年11月25日現在)、山間部という車通りの少ない立地ですが、江津で人気のパン屋さんのブーランジェ(パン職人)です。
店舗名 | 紬麦(tsumugi) |
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住所 | 〒695-0003 島根県江津市松川町下河戸1−1 |
営業時間 | 10時から6時まで |
定休日 | 火曜日、水曜日 |
店舗名の「紬麦(つむぎ)」の名前の由来は、縦糸と横糸が合わさりあって紬がれるように、パンを通じて人と人が紬がれることを願って付けられたそうです。
↓紬麦のパンフレット
紬麦のパンが美味しい理由
私が紬麦に訪れると、すでに数台の車が止まっており、私が取材している間も何人も紬麦のパンを求めて来店していました。お店の扉を開けるまでには、和風の庭園があり、町にあるパン屋さんと一線を画す趣です。扉を開け店内に入ってみると、パンがたくさん並べられた木製の棚があり、美味しそうなパンの匂いとたくさんのパンが出迎えてくれました。特に浜田や江津エリアには珍しいハード系のパンが豊富です。あれもこれも食べてみたいと考えているうちに、私もすぐに紬麦のパンに魅了されてしまいました。どうして紬麦のパンは、人の心をひきつけるのか、どんな所にこだわっているのか峠土さんに聞いてみました。
・国産へのこだわり
紬麦のこだわりは原料に国産を使用することです。日本では、パンの主な原料である小麦の約85%を海外からの輸入に頼っており、スーパーなどで購入するパンや、パン屋さんのパンのほとんどが、実は外国産の小麦を使用しているのです。外国産の小麦が悪いわけではないのですが、日本産と外国産では育っている環境や品種などに違うため、風味や焼き上がりなどの品質に違いがでるのです。また、外国産小麦は、日本に運んでくるまで虫やカビが侵入しないように、収穫後に品質を保つために農薬を使うこともあります。これらの農薬はカビや虫などの侵入を防ぎながら、日本に輸入するのに役立っていますが、アレルギーなどの健康被害の原因にもなっていると言われています。日本で生産される小麦には収穫後の農薬が使用されていないので、それだけで安心感が格段に上がりますね。何より、やっぱり国産と言われると安心感がありますよね。
・添加物(てんかぶつ)を一切使用していません。
市販のパンの食品表示を見てみると、「乳化剤(原料を混ざりやすくする)、着色料(パンの発色をよくする)、イーストフード(発酵を助ける)、保存料」など、パンの見栄えをよくしたり、ガスを発生させてパンを膨らませたりする目的で添加物が使用されますが、一方でアレルギーや、体の不調の原因になると言われていて、パンの魅力の一つでもある香りが低下する原因になります。
紬麦のパンは、「添加物を一切使用しない」という、こだわりがあるのです。
おいしくて安心安全なパンを作るために、添加物を一切使用せず、丁寧にパンを作っているわけです。私も小さいころはアレルギー体質で肌が荒れていたので、無添加のパンと聞くと非常に安心できます。
紬麦のパンなら、小さいお子さんにも安心して食べさせることができますね。
・美味しい地元の季節野菜を使用
紬麦で購入する時に、ぜひとも手に取ってほしいのが、地元の野菜が使用されているパンです。
峠土さんに、お勧めのパンを聞いた際にも、「野菜にこだわりがあるので季節の野菜のパンがお勧めです」とおっしゃっていました。
そこで、私は抹茶と「かのこ豆」を使用した、季節のベーグルを購入させていただきました。ほおばった瞬間に抹茶の香りに包まれ、ベーグルの中にたくさん入っている豆のほんのりとした甘味が口に広がって美味しかったです。
豆の食感も楽しめて、もう一個食べたくなる味でしたが、残念ながら1個しか買っていませんでした。
今回、私は季節のベーグルを購入して食べましたが、ベーグル以外のパンにも季節ごとのおいしい野菜を取り入れているそうです。
そして、季節の野菜を使用したパンだけではなく、チョコを使ったパンやナッツ、グラタンパン、シフォンケーキなど、どのパンも美味しかったです。
〇焼き上がりを見る事ができます
紬麦では、商品が陳列している場所と厨房が非常に近いので、パンを焼いているところを見ることができ、焼きたてパンがすぐに陳列されます。
私が訪れた時に、ちょうどベーグルを作っていたので、写真を撮らせてもらえないかお願いしたところ、心よくお許しをいただきました。
焼く前のベーグルの写真です。これから、窯に入れて焼くのですが焼き上がりが、楽しみで仕方ありませんでした。
ベーグルが焼けるまで15分ほど待っていると、窯から美味しそうなベーグルがでてきて、店内に焼きたてのパンの香りがより一層強くなりました。
取材をしながら、パン作りを見ていましたが、パンが一つ一つ丁寧に作られているのがわかりました。紬麦のパンが美味しい理由が分かった気がしました。
和風で落ち着く空間
紬麦が人を引き付けるのは、美味しいパンが大きな理由となっていますが、紬麦の店舗も人を引き付ける理由の一つではないかと思います。
パンといえば、洋風なイメージがありますが、紬麦は古民家をリノベーションして作られていて、和風で落ち着きがあります。
そして下の写真が外から紬麦を撮らせてもらった写真です。立派な庭もあって、とても趣がありますね。
ついつい内装や外観も撮りたくなってしまいます。そして、取材をしていた時にも、お客さんが玄関の内装を撮影しているのを見かけました。
そして、紬麦の隣には、「蔵庭」というカフェがあるので、ドリンクを飲みながら紬麦のパンを食べることや、木のぬくもりを感じながらランチを食べることができます。
ぜひ、皆さんも一度、紬麦を訪れてみてはいかがでしょうか?