浜田探検隊

浜田にきた方を出迎えてくれるどんちっち神楽時計!:浜田探検隊

浜田では、石見神楽(いわみかぐら)といって地域の人に親しまれとる日本の神話伝統芸能があって、地域のお祭りなどでよー披露されとります。
石見神楽に、浜田に社中といわれる地域に密着したグループがよーけあって、少しずつ舞いに違いがあります。
石見神楽の石見は、島根県西部の石見地方(いわみちほう)のことで、伝統芸能といんさると、ゆったりとした旋律で大人が楽しむイメージが強いかもしれませんが、石見神楽の囃子(はやし、音楽の事)はテンポが速いのが特徴の一つになります。
舞の違い以外にも、お面の違いや、衣装の違いといった社中による違いでとって、見比べるのも楽しみの一つになっとります。
また、衣装は絢爛豪華で金糸・銀糸と織り込んでおり、舞うたびに光が反射して綺麗です。さらに、花火を使用することもあるほど演劇性が高いことも特徴の一つとなっています。

そーがだけ、石見神楽は子どもにもえらい人気があって、お祭りがあると神楽を見に走っていく小学生をよー見かけます。幼児にも人気があるけぇ小さい子どもたちは、神楽の事を囃子の音が由来となっている「どんちっち」と親しみを込めて呼ばれます。
園児が幼稚園で舞うこともあり、私も幼稚園のお遊戯会で神楽を披露しました。もちろん、大人にも人気であるけぇ、浜田の人に街の自慢をきくと、いっちでてくるんが神楽か、魚を押してくるぐらい、神楽は人気です。
そんな、浜田市民に昔から愛されている石見神楽ですが、浜田の玄関口である浜田駅に石見神楽を題材にした「からくり時計」があります。軽快の囃子と見た目の面白さから、浜田市に遊びに来た人が写真を撮っていかれることも見かけます。

どんちっち神楽時計の特徴

どんちっち神楽時計は、平成15年に日本宝くじ協会の全額助成を受けてつくられた「からくり時計」で、通常時の高さが6m51㎝もある巨大からくり時計です。また、神楽の時計の屋根に使用されている瓦は、日本三大瓦の一つである石見地方の名産品の石州瓦ですぇ。みてみんさい。

石州瓦は高温で焼き上げることで、耐久性が高く凍害に強いため寒い地域に適している瓦として知られ、独特の赤褐色を瓦は街中でもよーけ見かけます。
神楽時計は浜田市が所有しており、からくりが起動すると、2m高くなって8m51㎝になり、中から大蛇やスサノオノミコト、恵比寿、鬼と言った人形が登場し、囃子にあわせて舞っとるのが見えます。
舞っとる時間は一回に5分しかないけぇ、狙ってみにいかんな、動いとる所は撮影できないかもしれません。

また、場所によって配置されている人形に違いがあり、どの人形も石見神楽の中で人気がある演目に登場する神や鬼です。例えば鐘馗(しょうき)はスサノオと良く似ていますが、鐘馗は中国のお話を元に作られており、帽子や顔の形に違いがあります。

登場する大蛇の色も見る場所によって違うけぇ、ぜひ一度いろいろな角度から確認して見んさい。ユーチューブに動画が上がっているので、そちらでも楽しめますが、実物は動いとるときは、約9メートルもあるけぇ、迫力があります。筆者は実物を見るのをおすすめしとります。

浜田に来た際には、ぜひ一度見ていただきたい、スポットの一つです。私も神楽時計ができた当初は、年に何度も神楽時計を見に行きました。

からくりが動いている時間

どんちっち神楽時計自体は、浜田駅からいつの時間でもみることができますが、からくりは毎日決まった時間のみ稼働します。
からくりは朝の8時から1時間ごとに夜の9時までの間の1日に14回起動します。近くにおったら、神楽時計から囃子の音が聞こえますけぇ。見逃すことはないと思いますが、5分しか動かんけぇ。十分に注意してください。
ちなみに、浜田駅側からみると確認できる台座の波の模様は常時動いているからくりで、よくみると波が動き続けているのがわかります。


※浜田市観光協会のyoutubeより

基本的に毎時間稼働しますが、風が強いと安全のために、からくりが稼働しないことがあります。
最後に一番上にいる大蛇が、須佐能の尊(スサノオノミコト)に首が切られるのが見どころの一つです。ぜひ最後とは一番上にいる大蛇に注目してください。

浜田に来た際には、ぜひ一度からくり時計が動くところをみてみんさいね!

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