どんちっち三魚の「どんちっち」ってどういう意味なの?おいしさの理由とは!?:浜田探検隊
どんちっち三魚は、山陰沖で浜田漁港に水揚げされた、アジ、ノドグロ、カレイの中でも、厳選された良質な魚だけで名乗ることができます。
浜田で捕れたアジ、のどぐろ、カレイであっても不適格とされた物は、どんちっちを名乗ることができず、ただの浜田産の魚として売られてしまいます。
つまり、どんちっちと名乗っているということは、それだけうまい事が証明されているということです。
このどんちっちは、方言であるため、浜田以外からすると意味が分からなかったりしますが、このかわいい名前が意外と受けが良かったりします。
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どんちっちは浜田の伝統芸能である石見神楽の事!
この「どんちっち」というのは、浜田市でも老若男女問わずに人気がある石見神楽(いわみかぐら)という伝統芸能の方言です。
石見神楽のことを「どんちっち」という理由は、太鼓や笛などを用いて奏でる音楽(囃子)が「どんちっち」と聞こえるためで、音楽だけでなく石見神楽全体を「どんちっち」というようになりました。
「どんちっち」という言葉は、幼児が使う言葉であるため、大人は石見神楽の事を「神楽」ということが多いです。ただ、どんちっち三魚の事を「神楽三魚」というような人はいないです。
どんちっち三魚はどうして美味しいの?
どんちっち三魚がおいしい理由は、島根冷水域と暖流がぶつかって、プラクトンが多く発生するためです。
冷たい海と温かい海がぶつかると、海の水がかき混ぜられて、海の栄養が循環しやすくなり、プランクトンが多く発生しやすくなるのです。
プランクトンが多く発生すれば、それを食べる小魚たちが集まってきて、さらにそれを食べる大きな魚も集まるようになります。
浜田の海では、常に豊富なプランクトンが発生しているため、魚が豊富な餌を食べることができ、魚の脂乗りが良くなっていきます。そのため、浜田のどんちっち三魚は、脂乗りが非常に高いことが知られており、美味しい魚となっているのです。
どんちっち三魚が豊富なプランクトンによって脂乗りが良くなっているように、他の魚も豊富なプランクトンによって脂乗りが高くなっています。
もちろん、どんちっち三魚以外の魚も、美味しいですよ。